工場・倉庫の生産性向上と安全管理を強化!弱電設備導入のポイントとは?

弱電設備を適切に導入・活用することで、工場や倉庫全体の情報伝達の迅速化、業務効率の向上、そして何よりも従業員の皆様の安全確保に大きく貢献します。

弱電工事とは?

電気工事には、電灯や動力などの強電工事と、電話やインターネット、放送設備、監視カメラなどの弱電工事があります。弱電工事は、比較的小さな電圧の電気設備を扱い、工場や倉庫においては主に以下の設備が活用されています。

①スピーカー

工場や倉庫内の広範囲に、一斉に指示や連絡事項を伝達するための設備です。朝礼や終礼時のアナウンス、緊急時の避難誘導、作業中の注意喚起など、様々な場面で活用できます。適切な場所にスピーカーを設置することで、騒音環境下でも必要な情報が隅々まで届き、業務効率の向上や安全確保に繋がります。

②インターホン

特定の場所間のコミュニケーションを円滑にする設備です。事務所と作業現場、あるいは広大な倉庫内の各エリア間など、離れた場所にいる担当者同士がスムーズに連絡を取り合えます。わざわざ移動する手間が省け、迅速な意思決定や対応を可能にします。例えば、クリーンルームなど、立ち入りが制限されるエリアとの連絡にも活用できます。

③防犯カメラ

工場や倉庫内外の状況を監視し、記録するための設備です。資材や製品の盗難防止、不審者の侵入抑止といった防犯対策はもちろんのこと、作業状況の確認による安全管理や労務管理、万が一の事故発生時の原因究明にも役立ちます。

弱電設備導入における「有線」と「無線」の選択

弱電設備の導入を検討される際、多くのお客様が悩まれるのが「有線」と「無線」のどちらを選ぶかという点です。それぞれにメリット・デメリットがあり、設置環境や用途によって最適な方式が異なります。

①有線方式

⑴メリット

ケーブルで直接接続するため、電波干渉や障害物の影響を受けにくく、安定した通信が可能で、常時確実に作動する必要がある防犯カメラや、クリアな音声品質が求められる放送設備などに向いています。有線は物理的なケーブルで接続されるため、無線に比べて情報漏洩のリスクが低いと言えます。特に、高画質な防犯カメラ映像など、大容量のデータ伝送にも適しています。

⑵デメリット

ケーブルを敷設するための工事が必要となり、建物の構造やレイアウトによっては大掛かりになる場合があります。配線工事には「電気工事士」の資格が必要となり、専門知識と技術が求められます。また、一度配線してしまうと、後から機器の設置場所を変更するのが比較的困難です。

②無線方式

⑴メリット

無線は大掛かりな配線工事が不要なため、比較的簡単に設置できます。また、機器の移動や増設が容易に行えます。

⑵デメリット

電波で通信を行うため、壁や棚、金属製の設備などの障害物、他の無線機器からの電波干渉、工場内の大型機械から発生するノイズなどの影響を受け、通信が不安定になったり、電波が届かなかったりすることがあります。特に広大な工場や、金属製の壁や棚が多い倉庫などでは、通信距離が短くなったり、途切れたりするリスクがあります。

工場・倉庫環境における注意点

工場や倉庫は、オフィス環境とは異なり、以下のような特有の環境条件があります。

①広大なスペース:電波が届きにくい、あるいは多数の中継器が必要になる場合があります。

②高い天井や複雑な構造:配線工事の難易度が上がったり、電波の到達に影響が出たりします。

③金属製の壁や棚、大型機械:電波を遮断したり、反射したり、ノイズを発生させたりする可能性があります。

④粉塵や温度変化:機器の選定において、耐久性や保護等級を考慮する必要があります。

これらの要素を考慮せずに機器を選定・設置してしまうと、「スピーカーの音が聞こえにくい」「防犯カメラの映像が途切れる」といったトラブルが発生し、せっかく導入した設備が十分に機能しない可能性があります。

そこで重要になるのが、お客様の環境やニーズを的確に把握し、最適な機器選定と確実な工事を行うことです。当社では、ご相談から設計、施工、アフターフォローまで全て自社で責任を持って対応するため、お客様にご安心してお任せいただけます。また、途中で仕様変更などが発生した場合も、迅速かつ柔軟に対応することが可能です。

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